野菜についているマークの意味とは?泥のついていないものより泥付きを選ぶべき理由とは?

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美容業界に20年以上携わる。自身のアトピーをきっかけに、体に良いものしか食べない、肌に良いものしか使わないというこだわりを持つ。究極のナチュラリスト。

野菜売り場に行くと、〇〇野菜など、普通の野菜とは違うパッケージのものを見ますよね。
なんだか体に良さそうな雰囲気を感じますが、その違いはご存知ですが?
また、泥が付いている野菜や、パウチに入っている水煮の野菜など、あまり気にしないで買っているものが本当に体に良いものなのか・・・

今回は、野菜売り場で見かけるマークなど、ちょっと知っていたらためになる情報をご紹介いたします!

 

野菜についているマークは?


有機JASマークなどはよく見かけると思いますが、他にも色々なマークがあります。
いくつかご紹介いたします。

Eマーク


優れた品質(Excellent Quality)、正確な表示(Exact Expression)、地域の環境と調和(Harmony with Ecology)の頭文字をとった、地域の原材料の良さを活かしてつくられた特産品(地産地消)に、都道府県がつける共通のマークのことです。
原材料や製法など素性が明らかになっているので、私たち消費者が選ぶ時の目安にすることができます。

HACCP(ハサップ)


Hazard Analysis and Critical Control Pointの頭文字をとった、厚生労働大臣により承認されたHACCPシステムにより、衛生管理が行われている工場などで製造された商品につけられるマークのことです。
工程ごとにあらかじめ危害要因を分析し、特に重要な工程を重点的に管理し、最終製品が安全であるか証明しているので、異常が認められるとすぐに対策を取り、解決できるので不良品など問題のある製品の出荷を未然に防ぐことができます

オーガニックやワイルドクラフトのものを選ばないにしても、その商品が安全かどうか知るために参考になります。

 

ブランド野菜とは?



地域密着型の伝統野菜のことを言います。
「京野菜」「加賀野菜」「鎌倉野菜」などの地名ブランド、一定のコンセプトのもと、生産、販売されていたり、「あまおう」「キタアカリ」など品種をブランド化されているものもあります。

流通が発達し、様々な手段で全国に運ぶことができるようになったので、昔と比べると買いやすくなりました。

 

工場野菜とは?



完全密閉型の工場で水栽培方式、農薬を使わず栽培した野菜のことを言います。
季節や災害の影響を受けないのも特徴です。
そのため、供給量と価格が安定しているので、消費者としては嬉しいですが、生産者にとっては初期投資(光源、空調、電力などの設備が必要)に高額な費用がかかります。
雑菌の繁殖が非常に少ないため、外食産業やコンビニなどで歓迎されている野菜です。

現在、南極でも行われているシステムで、年間100トンの新鮮な野菜が生産されています。

 

機能性野菜とは?



本来まったく含まれない、もしくは微量しか含まれていない成分を何らかの技術で高含有にした野菜に対する名称のことを言います。
主な技術としては、

①元々含まれていない成分を生産工程で与える
②元々含まれている有用成分を生産方法で増やす
③品種改良する

といった方法で、従来の野菜よりも有用成分を多く含ませます。

よくスーパーで見かけるものだと、

マルチビタミンB12かいわれ
本来含まれていないビタミンB12をかいわれ大根に与えて生産したもの。

ブロッコリースプラウト
ブロッコリーに微量含まれる、抗酸化作用のあるスルフォラファンというという成分を7~20倍に増やしたもの。

リコピントマト、βカロテンニンジン
品種改良で生まれたもの。

などがあります。

ビタミン剤を飲むよりはいいかもしれませんが、品種改良も遺伝子組み換え食品と同様、DNAに変化を与えて作っています。
品種改良とは人間都合で機能性の高いものができるので、一見良いように見えますが、元々の種類がなくなってしまうこと可能性も考えられます。

 

泥つき野菜とは?



泥付き野菜と聞くと思い浮かぶのが、ごぼうや長ネギだと思いますが、なぜ泥がついたまま売っているか知っていますか?
正直、泥がついていないものの方が処理は楽ですし、ゴミも少なくて済みます。
しかし、泥がついているのには理由があります。

ごぼうは皮に香りがあります。
皮つきのものは、空気にさらされていないので香りが残ったままで、しかも常温で保存でき、長持ちするというメリットがあるからです。

長ネギも泥つきのものがありますが、泥つきのものの方が乾燥しにくく、鮮度をキープできるから。
買ってから時間が経っても、やわらかくて長持ちさせることができるから泥がついたままなんです。

ワイルドクラフトのものは、育てている土に肥料など使用していないので、万が一食べてしまっても体には影響ないと考えられますので、野菜を買う際、泥つきのものとそうでないもの両方が売っていたら、泥つきのものを選ぶ方が、野菜のためにも地球のためにも私たちのためにもいいことではないでしょうか。

 

野菜の水煮とは?



このように処理されて真空パックに入って売られている水煮ですが、チンジャオロースやきんぴらごぼう、豚汁などを作る際に買ったことのある方は多いのではないでしょうか。
簡単に調理できるし、野菜もたくさん摂れるし、優れものだと思っている方も多いと思います。

しかし、このように販売されている、特にごぼうやレンコンには注意が必要です。
異常に色の白いものは、次亜塩素などの漂白剤を使用しているので、色が白く、味や風味もありません。
成分表示を見ても、原材料の名前しか書いていないので、何を使って処理されているのかが不明です。
また、水溶性であるビタミンやミネラルは、何度も洗浄することでほぼなくなっていると考えられます。
唯一摂れると言えば、食物繊維くらいではないでしょうか。

野菜をたくさん摂っていると思っていても、実際には本来含まれているはずの栄養はほとんど残っていません。
いくら調理が簡単とはいえ、できれば避けた方がいいでしょう。

 

オーガニックやワイルドクラフトなど色々な野菜がありますが、ハードルが高いものだと思っている方もいらっしゃると思います。
農薬など気にしていない方でも、野菜をせっかく食べるならご紹介したブランド野菜や泥つき野菜などに、少しでも切り替えられるといいですね。

まとめ
●有機JASマーク以外にも、野菜についているマークに目を向ける。
●泥付き野菜は乾燥しにくく鮮度をキープできるので、できるだけ泥付きのものを選ぶ。
●野菜の水煮はできるだけ控える。

 

野菜は肉料理の付け合わせや、魚と一緒にバランスよく摂ってください。
また、ドレッシングやマヨネーズのかけ方には注意が必要です。
サラダだからヘルシーだと思いがちですが、かけるものによっては、結果、野菜炒めと一緒の脂質の多い油料理になってしまったということもあります。

 

調理方法も気にかけて、美味しく野菜を摂れるといいですね。